カタンとボードゲームルネサンス
クラウス・トイバーが1995年に出した『カタンの開拓者たち』は、それまでの盤の遊びの主流だった「相手を潰し、脱落させる」やり方からはっきり離れました。誰も盤から降りない。他人の建物は壊せない。サイコロの運と、交渉の腕を撚り合わせる。負けている人にも最後まで交渉相手としての価値が残るので、テーブルが死にません。この設計が、ドイツを起点にしたボードゲームの新しい波(ユーロゲーム)の合図になり、デジタル全盛の時代に盤の遊びをもう一度成長産業にしました。※「誰も脱落しない」という設計思想は複数の記事で繰り返し語られていますが、トイバー本人の一語一句の原文までは確かめられていません。