D&D
ウォーゲームの卓から生まれた遊びです。軍隊ではなく一人のキャラクターを動かし、レベルと経験値で成長する。この形が、RogueとWizardryとUltimaの共通の親になり、海を渡ってドラゴンクエストの祖父になりました。用語の出どころもたどれます。「ヒーロー」「スーパーヒーロー」はガイギャックスの『Chainmail』(1971)の駒の種類から。経験値とレベルは、アーネソンが自分のブラックムーアのキャンペーンで、金貨を得たり敵を倒したりすると点が入り、ヒーローへ昇格する仕組みを入れたところから。ヒットポイントは、一人が二百体の駒を動かす兵棋のものさしでは個々の負傷を追えないので、個人の戦いを扱うために新しく作られたものです。そして、美談にしないことも書いておきます。上級版(AD&D)を出すとき、ガイギャックスは「これは元のD&Dとは別物だ」と主張してアーネソンへの印税を拒みました。1979年に訴訟になり、二年の争いのあと1981年までに和解——アーネソンはAD&Dの中核ルールブックの定価に対して2.5%の印税を得ています。権利がひとつにまとまったのは1997年、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストがTSRを買ったときでした。共同の発明は、たいてい共同のままでは終わりません。