ドラゴンクエスト
「コンテストで入賞したご褒美にエニックスがサンフランシスコのAppleフェストへ連れて行ってくれた。そこにちょうど『ウィザードリィ』が出ていて、その場で買って帰国してすぐ遊びました。そこからはもう……本当にハマりましたね!」——堀井雄二は2023年、Wizardry作者ウッドヘッドとの対談でそう語っています。複雑なCRPGを、ファミコンの十字キーとコマンドウィンドウに翻訳する。容量64KB・カタカナは20文字しか使えない制約のなかで(本人の言葉)、レベルと経験値の遊びは日本の居間の言葉になりました。なお、この出会いの物語の細部(渡米先で「発見」したのか)には研究上の指摘もあり、この地図は本人が繰り返し語る影響の大きさだけを線にしています。翌1987年には同じ水脈からファイナルファンタジーが生まれ、国産RPGは両輪になりました。この翻訳の子どもたちが、やがて海を渡り返します。