リトル・ウォーズ
SF作家H・G・ウェルズが1913年に出した『リトル・ウォーズ』は、床の上でおもちゃの兵隊を撃ち合う遊びのルールを本にしたものです。軍の演習が、市民の趣味になった一冊。ただ、この本がただの遊技書でないのは、最後の章に書かれていることです。彼はこう書きました——「リトル・ウォーズを三回か四回やってみれば、本物の戦争がどれほど不器用なものかが分かる(You have only to play at Little Wars three or four times to realise just what a blundering thing Great War must be)」。そして「本物の戦争はいまや、宇宙でいちばん高くつく遊びであるばかりか、まったく釣り合いのとれていない遊びだ」と続けます。さらに、気取った王侯や、危機を煽る者たち、興奮した「愛国者」たちを、みんなまとめて一つの「戦争の神殿」に押し込めてしまえ、という皮肉な一節まで。遊びのルールを書きながら、本物の戦争を笑ったのです。