六博
戦国時代から漢代にかけて、中国でひろく遊ばれた盤。唐のころには遊び方が失われました。ここがウルとの対になります。ウルは、遊び方を書いた粘土板が一枚だけ生き残っていたから蘇りました。六博は盤も駒も出土し、海昏侯の墓からは千枚を超える竹簡に遊び方への言及まで見つかっているのに(2019年報告)、まだ決定的には組み立て直せていません。棒かサイコロを投げて六つの駒を進めたらしい、というところまでです。そして2026年7月、もうひとつ驚くことが公表されました。2022年に西安で掘られた漢墓から出た六博の盤は、漆塗りの木でも石でもなく、ただの煉瓦に線を刻んだものだったのです。王侯の遊びだと思われていた盤が、庶民の墓にも入っていました。盤は見つかる。人は見つかる。それでも、遊び方だけが戻ってこない盤があります。