富くじ
くじは、公共の財布と結びついたときに大きくなりました。ヨーロッパでは15世紀のブルゴーニュ・フランドルの町が、城壁や道路や教会を建て、貧しい人を助ける資金を集めるためにくじを開きます。記録の古いものにブルージュの1446年(貧困家庭の救済)があります。日本の富くじの原型は、摂津の瀧安寺で17世紀初めに行われた「富会」——参拝者が名前を書いた木札を箱に納め、僧が錐で突いて当たりを選ぶ「富突き」です。やがて金銭の賞になり、1692年に徳川綱吉が全面禁止。ところが1730年、幕府は財政の都合で仁和寺に限って公認します。文化年間には目黒不動・湯島天神・谷中感応寺が「江戸の三富」と呼ばれ、天保13年(1842年)にまた全面禁止。禁じて、公認して、また禁じる。そして戦後——1945年7月に「勝札」という国のくじが売られました。抽選日は8月25日。その前に戦争が終わってしまい、人々はこれを「負札」と呼びました。同じ年の10月、名前を変えて第1回の宝籤が発売されます。