MMO
3Dで、何千人が同じ世界に同時にいる。商用で最初に成立したのはMeridian 59(1996年9月27日)で、翌年のUltima Onlineがこの遊び方を世に広めました。UOが挑んだのは、ただの対戦場ではなく「生きている世界」でした——動物が草を食べ、増え、狩られる。その野心がどう転んだかは、上の「神話」に書いた通りです。名前についても一言。「MMORPG」という語はガリオットたちが作ったと言われますが、本人の言い方は "often credited with"(そう評されている)で、初めて使った記録は残っていません。この地図は「作った」とは書かず、「UOの開発中に定着させた側」と書いておきます。
神話の訂正
Ultima Onlineでは、プレイヤーが動物を狩り尽くして生態系が絶滅した
設計した本人が否定しています。リードデザイナーのラフ・コスターの説明によれば、真相は生態系ではなく経済の目詰まりでした。プレイヤーは羊を狩り、羊毛でシャツを大量に作り、それを溜め込みました。すると資源を配るしくみの側で羊毛が尽き——「中央銀行の羊毛の在庫が切れて、羊がリスポーンしなくなった」。狩り尽くされたのではなく、配れなくなったのです。世界がこわれた話として語り継がれているのは、実は帳簿がこわれた話でした。