MOBA
他人のゲームの中に作られた地図から始まりました。StarCraftのカスタムマップ『Aeon of Strife』(2002)が、一人のヒーローを操って三本の道とタワーを攻めるかたちを置き、それをEulがWarcraft IIIへ移して『Defense of the Ancients』になります。改造者の手から手へ渡り、Guinsooが整え、匿名のIceFrogが長く育てました。そして2009年のLeague of Legends、2013年のDota 2へ。誰の企画書でもないところから、世界最大の競技が立ち上がっています。MODが職業を生んだ系譜(→MODとSteam)の、いちばん大きな実例です。
神話の訂正
League of Legendsは、DotAを作った人たちが独立して作った
Riot Gamesを創業したブランドン・ベックとマーク・メリルは、南カリフォルニア大学の同級生でルームメイト——DotAの開発者ではなく、DotAに熱狂した遊び手のほうでした。彼らは「これを商売として成り立たせたい」と会社を作り、そのあとでDotA Allstarsの開発者(Guinsoo)とコミュニティ運営者(Pendragon)を採用します。作った人が独立したのではなく、遊んだ人が起業して、作った人を招いた。順番が逆でした。