スーパーマリオブラザーズ
1985年9月13日発売。ファミコンを「持っている家」を全国に増やした普及の主役であり、NESとともに崩壊後の北米市場を蘇らせた再建の主役でもあります。この遊びがいちばん語られるのは、最初の一面(1-1)の設計です。これは伝説ではなく、宮本茂と手塚卓志が実際に語っています。最初の敵をノコノコ(跳ねる亀)にすると、始めて五秒で理不尽に死んで嫌になってしまうかもしれない。だから地を這うだけのクリボーを最初の敵に選んだ。最初の穴は底が埋まっている「安全な穴」にして、長い跳躍を危険なしに練習させ、そのすぐ後によく似た本物の落とし穴を置いて、いま覚えたことを試させる。宮本の言葉では、遊ぶ人が「自分のしていることを、段階的に、自然に理解できるように」設計したのです。誰も教えないのに、遊べば分かる。チュートリアルという型の、暗黙の教科書になりました(→型の系譜)。